みんながQWERTY配列を捨てない理由。
これは12/4から開始されている"Dvorak Advent Calendar"というイベントのリレー記事のひとつです。
12/25担当分の記事です。
2010年12月1日から25日まで、毎日違う人が 全然普及しないDvorak配列にまつわるブログ記事を書く企画です。
http://atnd.org/events/10849
あなたはQWERTYを捨ててまで、Dvorakにするべきなのか。
これは、この企画に対する反抗じゃないですよ?笑
さて、Dvorakを広めたい私が、なぜこの質問をするかといえば。
「そこまでやる必要があるの?」という言葉を耳にするからである。
広めるためには、以下を示さなければいけない。
- 布教対象
- 導入コスト
- 導入によって得られるリターン
- 汎用性
リターンや、QWERTYとの干渉、日本語入力に関する調整は他に取り上げている記事がたくさんあるためあえて私はそれを補完するように、1、2、4について語りたいと思う。
あくまでも、私的知見という事で生温く見守っていただきたい(?)
どんな人が配列について考えを改めるべきか。(布教対象)
を考えよう。
かんたんに言えば…
キーボード入力を効率的に。もっと早く打ちたい人。
向けの話です。
現状に満足している人には、勧めません。なぜなら、練習時間というコストを要するからです。
多少の練習時間があっても、もっとキーボードをうまく使いたい人は、以下の記事を読んでみて下さい。
使用するべき人、しない方がいい人。
使うべき人、DVORAK配列以外タイプしなくても暮らせる英文を打つ人。
別に使わなくていい人、英文を打たない人は使わなくてもよいと思う。
http://w4222.nsk.ne.jp/~d_d/kawabata/btron/data/customize/keyboard/aboutdvorak.html
まとめ。
あなたが、Dvorakの恩恵を受けられるかどうかの基準。
もし、あなたが日本語入力の効率化のみを求めるならば、
(厳密に表現すると、直接入力要するにアルファベット入力用の配列を維持しつつ、もしくはそれに準ずるローマ字入力を維持しつつ、日本語入力の効率化のみを求めるならばという意。多くの方はQWERTYがそれに相当すると思われる。)
を検討し、英文はそのまま素のQWERTYを使うのがよいかも知れない。
配列の移行は、初心者or上級者向けな気がする。
理由は、
初心者抜けて中級者入りしたあたりのひとで、一部のキーが怪しいけど見ながらなんとか補完できるくらいの人は、QWERTY配列でもあんまし違和感感じずそこそこ打ててしまうと思うから。Dvorakにしてもあまり変化を感じれないだろうし、そこまで慣れたQWERTYを捨てるのももったいないだろうし。
私は、中途半端なぐらいなら捨ててしまおうと、QWERTYを捨てましたが。
設定とか、練習時間とか(導入コスト)
お高いんでしょ?
いえいえ。笑
まず、設定はすぐに出来ます。
Dvorak 配列に切り替える Windows 用ソフトウェア
http://blechmusik.xii.jp/d/misc/Dvorak_keyboard_layout/#id_3
全OSのDvorak配列への変更方法
http://d.hatena.ne.jp/Yuzuemon/20101204/1291475936
障害は、別のところにあります。これもよく言われていることでしょうから、簡略的に。
ちなみに、これは地味に効くと思いますよ。今イベントに参加している方の記事です。
Dvorak配列書き取りドリル
http://d.hatena.ne.jp/smellman/20101214/dvorak_advent_calender_11
私は携帯電話の壁紙をDvorak配列の配列表にしていました。で、会社の休憩時間に眺める。書類見るときは脳内でシャドウタイピングする。イメージトレーニングは効きますよ。タイピングは運動記憶らしいのでスポーツ同様ですかね。
導入の際得られるメリット、リターン。
他の参加者の記事を見てね。
汎用性は?
つまり、自分の得たスキルをあらゆる環境に適応することが可能かどうかという事である。
- 各プラットホームで切り変えは可能である。
これは先述の通りです。 - 問題は、出先でパソコンを触るときに困らないかという現実的な部分。
そう。私も最初に心配しました。
私は、以下の理由で移行を決断しました。
私がDvorak配列導入時に検討した事と、現状について話してみる。
完全にDvorakerですが現状は困っていません。ただし、私は会社でパソコンを使う必要が無い人ですので参考程度にとどめてください。
-
- 人のパソコンに触れにくくならないか。
私は人のパソコンに触る機会はほとんどなく、ほとんど自分のパソコンしか使いません。全ての可能性を追うことは不可能ですので、まずあなたが年に何回出先のパソコンに触るかを考えてみてください。 - 他の人がパソコンを使えなくならないか。
これも上記同様、年に何回あなたのパソコンを利用する人がいますか。もし、5回とないのならそれ程問題にはならないでしょう。それでも気になる人は自分用のアカウントを作って対処できるはずです。 - でもやっぱり、いざというときはQWERTYなんでしょ?
そうです。しかし、私は逆転の発想をしました。
「世の中みんなQWERTYが印刷されてるなら、QWERTYを常用しない限り覚える必要はない!」
そう。どうしても必要なときはキーボードの配列みて打てば良いのです。 - 実際にQWERTYとDvorakを併用できるのかが気になる。
結論から言えば出来ます。ネット上をふらふらした結果やっている人がいるみたいだったので、「まぁいけるかな」と決断。だめなら戻すくらいの感じでした。
私はDvorakをマスターするまでは混同しそうになりましたが、マスターして少しするとキーボードの配列を自由にいじくれるようになりました。むしろ、導入時にしっかりタッチタイピングの練習すると例えQWERTYに戻しても指運びがスムーズになっているはずです。
ただ、メインに使う配列より、サブの方が速度は劣ります。
- 人のパソコンに触れにくくならないか。
導入時の心境は、
今イベントの以下の記事をみてみましょう。→私もこんな感じでした。もっと習得遅かったけど。笑
Dvorak 配列と過ごした 11 日間の軌跡
http://503.mydns.jp/2010/12/dvorak/
やってみると案外問題は少なかったというのが感想。
- 上記の通り、問題なく使えている。
- 一部のショートカットキーは、使いにくいのは確か。
C-z,c,x,vとか、vimのhjklとかは確かに難点あり。
でも、使うソフトと工夫次第。それもまた楽しい。 - 打鍵が楽しくなった。
上のリンク先で、nagizero氏も言っている通り楽しい。プラシーボとか言われても構いません。だって楽しいもん。 - キーボードの重要性を見直す良い機会になった。
この活動のおかげで入力機器に対する知見も成長しましたし、多くの方の意見を拝見する機会が得られました。
Dvorakを触ることにより、自己の入力環境を見直す機会になればうれしいと思います。
つたない記事ですが、12/25分の記事終わりです!
ありがとうございました!バトンタッチ!!ノシ